エクスキューズ・ミー

「言い訳」をテーマに書いています。

「占い」への言い訳

見えない力を信じるか、と問われたときのことを考える。
超能力、魂、占い……人にとっては胡散臭さの権化のようなこれらの単語を、私は受け容れるのか。

「信じた方が楽しいから」。
残念ながら私は、そんなことを言って器用に生きられる人間ではない。
そんなことを言う相手を見て僻み、独りでファミレスに行くような人間だ。

受け容れるか、と問いのように書いてはみたが、スマートフォンで星占いのサイトをよく見ている。というか登録している。
何の為に……改めて考えてみると、どうやら占いを信じていると言うよりは、自己啓発に近いのかも知れない。いや、啓発とも違うか。洗脳、か。
「今日は良いことがある」。そう自分に思い込ませているのだ。

占いなどの「見えない力」を受け容れようとするとき、それを受け容れる器の形は人それぞれ違っている。
見えている現実すら受け容れるのが困難な私の器は、きっと酷く歪んでいるのだろう。
今日のラッキーアイテムは三角定規。手厳しい。